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ベビーアン用ボディスキン9月上旬発売開始!

だいぶ以前から、あれば嬉しいなと期待されていたものを救命コムで作りました!

【ベビーアン用ボディスキン】です
下記、画像のベビーアン胴体部に着せている肌色のスキンが本製品です

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1歳未満の乳児のトレーニングマネキンの定番は、レールダル社のベビーアンですね
そのベビーアンは布でボディができているため、AEDのトレーニングパッドが貼れません
そのままでは貼れないから、乳児のAEDトレーニングができないですが、ボディスキンを着せることで乳児AEDトレーニングを可能にしました
他にも、今までベビーアンでは衣服を脱し、乳頭の位置を確認してから胸の中心を胸骨圧迫をするという手順ができませんでしたが、それも可能になります

メーカーと顧客の要望から試作

救命コムで製品を作ることになった経緯をご紹介します
救命コムでも、乳児のAEDトレーニングをしたいとご要望をお聞きすること過去に何度もありましたが、レールダル社の対応を待っていました
1歳未満の乳児にもAEDが使用できるようになったのが、ガイドライン2010で約6年前のことです
約6年間待ってるって、問題を放置しすぎですね

ところが今年の春先に、レールダル担当者から連絡があり

レールダル「ベビーアンでAEDのトレーニングができるようにしたいんだけどなぁ」
救命コム「え?メーカーで対応しないんですか?」
レールダル「対応できなくて、簡単なものでいいんだけどなぁ。肌を着せるような感じでできないかなぁ」
救命コム「それ、うちも以前から要望あったんで、メーカーで対応されないんだったら簡単だからうちで作ります!」
レールダル「ほんと?助かるなぁ」
救命コム「じゃぁ試作品作ったら連絡しますね」

という感じで安請け合いして試作を開始したのが今年の3月初旬
救命コムでは、お客様の細かいご要望に結構対応しています

とても大変なのですが、試行錯誤を繰り返しながらお客様のご要望に対応するのが楽しいのでやってしまいます

試行錯誤の製品作り

さて、安請け合いしたものの、どのような素材でどのように作るか、ここからがやっぱり大変でした
とりあえずは、アイディアを絞り出し、ホームセンターに行き、黒色の合成ゴムのシートを買いベビーアンの形にカットし、マジックテープで着脱できるようにして、視覚化するためにも試作してみました
AEDのパッドは貼れて、トレーニングは可能に、、、しかし
「うーん、ダメだ(汗)」
まず、ベビーアンの手足と顔が肌色なのに胴体が黒なんてリアリティが全然ない
リアリティはとても重要な要素で妥協できない
しかも、合成ゴムだと耐候性も低いのですぐに劣化してしまう
できたら長く使えたほうがいいもんなぁ
それと、なんか触った感じ硬い、、、
全然ダメだ、、、

ということで、イメージはついたが素材から見直し
やっぱり肌色じゃないとダメだよね
柔らかくて、もっといい素材がいいよね
ってことで、インターネットで調べ、付き合いのある業者さんとかにあちこち相談に行くも、、、ない
とりあえずシリコーンゴムが良さそうだということがわかった
しかし、肌色のシリコーンゴムシートなんて、どこに問い合わせても売ってない
そのため、肌色素材を特注で製造してくれるところを全国探しました
シリコーン素材の製品を作っているところが意外に少なかったですが
なんとか素材を作ってくれるところを交渉し見つかりました
そこから、ベビーアンに装着するために、作り込みが一番大変でシートの接続方法やベビーアンに合わせるための型取りなど、何度も何度も繰り返し、一から製品を作るって大変だなぁと身にしみました

ある程度、形になったので日本赤十字社の方に試作品を見ていただくと
いろいろと、貴重なダメ出しをもらい
これはダメかなぁと少し凹みながら会社に戻り
ダメ出しをいただいたところを改善するため、再度何度も作り直すと
「お?これは、だいぶ良くなったぞ!」
現場の意見をお聞きできたことで、さらに良いものになったのではと一人ほくそ笑んでいました

日本赤十字社で製品お披露目

あっという間に7月、日本赤十字社にて各都道府県の救命講習を担当する課長が集まる機会があるのということで、その会議でお披露目できる機会をいただきました
全国の課長さんの目は厳しいとお聞きしていたので少し不安を抱えながら当日を迎えることに
日本赤十字本社にて、ロビーに展示しすると
「ベビーアンにこのスキンを着せるだけでいいの?」
「思ってたものがやっとできたか!」
「これはいい!感動した」
などなど、全国の課長様から厳しいお言葉は全く無く、喜びと感謝の言葉をいただきました
ベビーアンでAEDのトレーニングができるようになるってことで、皆様続々と救命コムのブースに集まっていただき、うちは何十体ある、うちは何十体ある、全部に着せたいねと上々の評価と購入希望のお声をその場でいただくことができました。

諦めない全国のトレーナの姿

そんな日本赤十字の全国のトレーナの方々とお話をしていると、保有しているベビーアンでなんとかAEDのトレーニングをしたいと考えて試行錯誤していたとのお声の数々をお聞きしました
「ベビーアンの胴体にレジ袋のビニールを着せてやってみた」
「デーブルクロスを胴体のサイズに合わせて作ってやってみた」
「サランラップを胴体に巻いてみた」
様々な、方法でベビーアンでAEDのトレーニングをされていたとお聞きし、受講者になんとかトレーニングをしてもらいたいという情熱を感じました
しかし、皆様様々な方法を試したが、いろいろと問題があり運用が難しかったそうです
他にも、AHAのトレーナの方や、民間の講習団体の方に製品を紹介し話をお聞きしたところ
「どうしてもトレーニングしたくてちょうど自分で作ろうと思ってた」
「いろいろ試したけどダメだった」
など、他にも多くの声をお聞きしました

ベビーアン用ボディスキン9月上旬発売開始

そんなこんなで、あっという間に半年が過ぎてもうすぐ9月に入ります
多くのご要望とご注文をいただき、ご期待に応えるため発売に向けて急いで作業を進めています
この製品のお話を以前からお聞きになっているお客様には、大変お待たせし申し訳ありません
ホームページもまだ、製品をアップしていないので、お問い合わせございましたら、救命コムのお問い合わせフォームか、電話にてお問い合わせください

乳児でのAEDトレーニングはいらない?

ベビーアン用ボディスキンを作っておいてなんですが、乳児へのAED使用トレーニングは必要ないんじゃないかという声を以前から各所で聞きます
その理由として、乳児にAEDを使用するような事例が発生する可能性が低いと言われています
可能性が低いから実技での練習までしなくていいのではないか?ということをおっしゃられている方もおられます
しかし、可能性が低くてもトレーニングはしておきたいという方もおられます
1万人中、1人の可能性でもあれば訓練はできればした方がいいと思います
成人のAEDの訓練でも同じです
私たち、多くの成人は救命講習を受けている人が増えています
しかし、多くの人は救命の現場に出くわし、心肺蘇生法を実施することなく人生を終えると思います
実際に、私も救護現場に行くことはありますが、実際に救命の事態に出くわしたことがありません
確率が低いから練習をしないのであれば、受講をすすめる必要がなくなってしまいます
防災や救命の備えというものは、万が一の事態に対応するためです
そして、後悔しないように、一人でも多くの命を救うために必要なことです

乳児のAED実技トレーニングもこの製品が行き渡ることで受講する機会が増えることを願います
熱意ある受講者さまに救命講習の機会が増えますように
また、救命講習が充実したものとなりますように願いを込めて商品を発売させていただきます
もう少々、発売までお待ち下さい
お問い合わせおまちしております

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